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アクエリアンエイジ対戦会 “オオガキバトル” 公式ブログ

美少女TCG『アクエリアンエイジ』(c)broccoli のユーザー主催対戦会の開催告知および大会レポートを掲載するブログです。 2024年3月よりイベント専用ブログへ方針を変更いたしました。

No.DoB019 O.R.C.ラリーアンバサダー“さとこ”と“あやの”


■カードナンバー
 No.DoB019
 
■カード名
 O.R.C.ラリーアンバサダー“さとこ”と“あやの”
 
■カード能力
 種類:ブレイクカード
 勢力:白/ファクター:2/コスト:2
 分類:ワーカー・タレント・スチューデント
 精神:4/攻撃:3/耐久:3
 スキル:ドロー+1・チャージ1
 アビリティ:
 ブレイクしている《カード名に「O.R.C.」を含むキャラクター全て》の耐久力に+Xする。Xはこのキャラクターを構成するこのカードと同名のカードの枚数に等しい。
 
■フレーバーテキスト
 あの時の憧れが、今のステージにつながってる。
 
■バックストーリー
 O.R.C.ショートストーリー ― “棚橋 さとこ”の物語
 
 
私がこの高校を選んだ理由は、ダンス部が強かったから。
 
……というのは、半分だけ正解。
 
本当は、“時山 さやか”先輩がいたからだ。
 
 
高校2年の文化祭でモデル事務所にスカウトされ、今では雑誌にも登場する有名人。それなのに、ダンス部では後輩にも気さくで、いつも楽しそうに踊っていた。
入学したばかりの私に、さやか先輩は笑顔で言ってくれた。
 
「さとこちゃん、覚えるの早いね! 一緒に頑張ろう!」
 
その一言が、どれほど嬉しかったか。
 
3年生だった先輩は、卒業まで私たちを引っ張ってくれた。そして私は、いつかあんなふうに踊れる人になりたいと思った。
 
さやか先輩は卒業し、私は2年生になった。
 
新しく入部してきた一人が、“細川 あやの”。
 
明るくて、おしゃべりで、時々わけのわからないことを言う女の子。練習中も失敗するたびに妙なポーズをとって、みんなを笑わせる。
そんなあやのと、急に仲良くなった夜がある。
 
文化祭の発表が近づいた、ある日のこと。
 
遅くまで練習していた部員達も帰り、体育館には私たち二人だけが残っていた。
 
「ねえ、先輩。先輩のこと『とこち』って呼んでもいいですか?」
 
片づけの途中、あやのが突然言い出した。
 
「……とこち? なんで?」
 
「だって呼びたいから!」
 
「理由になってないじゃん!」
 
「えー、だめですかぁ?」
 
あまりに真剣な顔で聞くものだから、私もつい笑ってしまった。
 
「いいよ。じゃあ、あたしも『あーや』って呼ぶね!」
 
すると、あやのは目を丸くした。
 
「あーや?! かわいい! あーや・・・あーや・・・。なんだかめっちゃかわいくなれた気分!」
 
両手を頬に当てて、くるくる回り始める。
もう、我慢できなかった。
 
「あははははっ!」
 
おなかの底から笑ったのは、いつ以来だろう。
 
「なーにがおかしいんすか~?!」
 
そう言いながら、あやのも笑っていた。
 
静かな体育館に、二人の笑い声だけが響いていた。
 
それから私たちは、本当の姉妹みたいに仲良くなった。
 
 
そして迎えた文化祭。発表は大成功だった。
けれど、その日の終わりに、もっと大きな出来事が待っていた。
 
「さとこ!」
 
振り返ると、そこには卒業したさやか先輩がいた。
 
「先輩!? 来てたんですか!」
 
「うん。こっそり見てた!さとこ、それと君もすっごくよかったよ!」
 
あーやはすこし戸惑いながらも照れ笑いをする。
 
先輩の隣には、見知らぬ大人の人が立っていた。モデル事務所のスカウトさんだという。
 
そして先輩は、思いがけない話を始めた。
 
自分はモデル事務所を離れ、ラリーチームに入ること。事務所では後任を探していること。そして、1年後に開催されるORCというラリーイベントのアンバサダーを、私たち二人に任せたいこと。 
「二人なら、きっとできると思うんだ」
 
ずっと憧れていた先輩が、今度は私たちを選んでくれた。
嬉しさと驚きで、言葉が出てこなかった。
 
隣を見ると、あやのも珍しく黙っている。
……と思ったら。
 
「とこち! 私たち、さやか先輩みたいになれるってこと?!」
「もう、あーや! 声、大きい!」
 
三人で笑った。
 
それからの一年は、あっという間だった。
レッスン、撮影、打ち合わせ。初めてのことばかりで、失敗もたくさんした。でも、あーやが隣にいると、不思議と頑張れた。
 
そして、ORC開催の日。
 
赤、青、黄色のラリーカーが並び、会場には大勢の観客が集まっていた。 
舞台袖で緊張する私に、あーやが笑いかける。
 
「とこち、顔が硬いよ!」
 
「…、あーやは…緊張しないの?」
 
「めっちゃしてる! だから笑うの!」
 
その言葉に、思わず吹き出しそうになった。
 
遠くには、青いレーシングスーツ姿のさやか先輩がいる。
先輩は私たちに気づくと、大きく手を振ってくれた。
 
あの日、ダンス部で見上げていた人。
あの雑誌で、一際輝いていた人。
あの時、ラリーアンバサダーとして表舞台に立っていた人。
 
彼女への憧れが、私をここまで連れてきてくれた。
 
そして今、隣にはあーやがいる。
 
「行こう、とこち!」
「うん、あーや!」
 
眩しいライト。観客の歓声。風になびくORCの旗。
私は胸いっぱいに息を吸って、笑顔で手を差し伸べた。
 
「みなさん! ORCへようこそ!」
 
かつて先輩が立ったラリーの舞台に、今度は私たちが立っている。
そしていつか、私たちの姿を見た誰かが、新しい夢を見つけてくれたなら。
 
それは、きっと最高に素敵なことだ。
 
『あの時の憧れが、今のステージにつながってる。』
 
(イラスト生成:Kinta@m/ストーリー:Kinta@m)
※イラスト・ストーリーはTCG“アクエリアンエイジ”の二次創作であり原作とは一切関係ありません。

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